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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

10.26-27 ボロフェスタ2013 /KBSホール

開催の告知があり、出演者のメンツが発表されると「このメンツなら行くしかない!」と思ってついつい毎年行っているボロフェスタ。今年も行ってきました。初めて行ったのは大学生の頃だから、かれこれ7年くらいは行ってます。今年は個人的には大当たりの年で、前夜祭含めて3日とも行こうと通し券を買ったのですが、その後で関東出張が決まってしまい、前夜祭と初日は泣く泣く諦めざるを得ませんでした。

出張を終え、渋谷で行われていたシブカル祭の様子を見たりしてから新幹線で京都へ。22時くらいに家に着いてシャワーを浴びてボロフェスタ夜の部の会場メトロへ向かいました。

23時前にメトロに着いて、受付でジャックさんが「当日券はありません」と言っていたのを聞いてなんとなく嫌な予感が。中に入ると会場後方の通路にまで人が詰まっているまさに満員状態。場内を歩き回ることも難しいくらいで、ビール飲みたかったけど、諦めました。ラインナップ見ていてお客さん多いのは予想はできたけど、さすがにここまでとは思いませんでした。自分は前に行くことは諦めて後ろでゆっくり観ることにしました。

後ろのテーブル側の場所を確保してほっとした頃にneco眠るのライブが始まりました。


neco眠る
セットリストは最近やっているのと同じかな。伊藤さんのベースソロで始まって新曲半分、既存曲半分って感じ。いっつもはステージにかぶりついてメンバー(というか伊藤さん)の動きを見ながら楽しんでいるのですが、この日はお客さんの隙間から伊藤さんの頭が少し見えるくらいだったので、音に集中しながら身体を揺らして楽しんでいました。

もう、楽しいの一言に尽きます。音の一つ一つがキラキラと輝いていて綺麗だし、なんか優しい感覚もある。親しみやすいメロディーに4つ打ち主体のリズムが無意識のうちに身体を揺らすことになるっていう。新曲はハードなものや泣きそうになってくる優しいメロディーが印象的なものなど、曲ごとのコントラストもはっきりしていて本当にいい曲ばかり。

やっぱり好きだなと再確認させられました。


その後はなんとかビールを手に入れ、HALFBYさんで異様に盛り上がる店内の端でゆったりしたり踊っていたり。出張帰りでこの人はきついと思いながら、踊ってばかりの国を観て「ほんとにいい曲作るよな〜」と感激しながらも、深夜の時間帯&スローテンポな楽曲&下津さんの歌声という眠りを誘うにはもってこいな展開になったとたんに落ちそうになっていました。半分夢うつつで意識の向こう側で聴く踊ってばかりに国というのもまた格別だなと思ったり。

そのままの流れで始まったのはtofubeats。それはそれは盛り上がっていました。盛り上がりすぎじゃないかというくらい盛り上がっていました。が、DJ卓前に集まる人だかりに疲れてしまい、15分くらい観たところで帰ることにしました。


で、家で寝てからの2日目。Homecomingsが始まる少し前か、12時半くらいにKBSホールに到着。チケットは売り切れだったみたいですが、それほどゴミゴミした感じもなくて快適でした。

だいたい例年はがっつり観たいバンドがいくつかあって、そうでないときは後ろで休んでいたりとはっきりと分かれていたんですが、今年は最初から最後まで観たいバンドがどこかでライブをしている…という状態だったんで、ひとつひとつのバンドを集中して観ることはあんまりなかったかな。なもんで、感想も個別に分けずに少しだけ。

メインの10mステージのオープニングのHomecomingsは2週間くらい前にも観たんだけど、大きなステージでも臆することなく自分たちの演奏をしていたのが印象的でした。続いてのceroは以前観たときよりもさらにスケールアップしていてびっくりしました。会場に着くなりビール3杯飲んで静かにトイレ問題と戦っていたので、しっかり観れなかったことが心残りな2組でした。

その後に始まったのはBiS。曲を聴き込んだわけではないので、「おおっ!この曲か!!」みたいな感激はなかったけど、ヲタ芸にダイブにモッシュとなんでもありな状態と、お客さんの熱気に圧倒されました。そのまま始まった非常階段もJOJOさんはギターを振り回し(笑顔なのが怖い)、ナスカカー中屋さんも狂ったようにテルミンを弾き、客席にダイブしたりでカオティックな状況。お客さんの反応もよくってメンバーも本当に楽しそうでした。音量はそれほどでもなかったんだけど、メンバーと観客の一体感が素晴らしくて物足りなさは感じませんでした。で、BiSのメンバーが出てきてのBiS階段になだれ込む。こうなったら手がつけられないくらいで、パンツやランジェリー、バケツなんかが飛び交う会場。そんな中で一心不乱に踊り、歓声をあげるお客さん。なんかね、みんなが夢中すぎて、このカオティックな状況に自分も次第に引き込まれていくのがわかりました。通しで1時間半くらい、ずっと興奮しっぱなしでした。


その後は、会場のロビーでやってたDJみそしるとMCごはんのライブをチラ見。人が多すぎて疲れそうだったから外に出てご飯食べたり。また中に戻ってthe telephonesの演奏を聴きながら端っこで爆睡。そして、にせんねんもんだいのために前の方へ移動。

今回は新譜『N』の曲を3曲。姫野さんはスネアにハイハット、バスドラのシンプルの極み3点。会場中に不穏なカタカタという音と、自分自身をかっさらっていきそうなノイズの嵐が巻き起こっていました。最前列で観ていたから、アンプからの音が直に聴こえてきたんだけど、姫野さんのバスドラと、在川さんのベースが脳天を殴りつけてくるような強烈な音でした。

このフェスも後半戦、リミエキをチラ見してからクリトリック・リスを観る。ステージのあるロビーは溢れんばかりの人で、野次や歓声も凄くて盛り上がってました。下ネタばかりに思わせておいて、ほろりと泣かせる曲と自分自身を削ったパフォーマンスでやっぱり好きやな〜と思いました。ライブ中、偶然知り合いと会って外で話してたんだけど、ホールの入り口が騒がしくて見てみたらスギムさんが出てきて、遂にはテントの上に上っていました。そのまま会場前の烏丸通に走って行き、タクシー拾おうとしてた。残念ながら来なかったけど。


んでもって、でんぱ組.incの若さ溢れるパフォーマンスとサイリウム振りまくりなお客さんに圧倒された後は、今年のヘッドライナーであるソウルフラワーユニオン。残念なことにでんぱ組inc.目当てのお客さんがけっこう帰ってしまい、少し隙間のある場内でしたが、その分気兼ねなく踊ることができました。

主催者のひとり、モグラさんの紹介で出てきたメンバー。1曲目は「踊れ! 踊らされる前に」でした。ゆったりしたグルーヴに身体が自然と反応してしまう。そこから「ムーンライト・ファンファーレ」、「ラヴィエヴェル〜人生は素晴らしい!」とパーティーチューンが続く。みんな思い思いに踊っているのが印象的でした。

中盤は「荒地にて」とかミディアムテンポの曲が多かったです。定番なんだけど何度聴いても感動しますね。そしてこちらも定番中の定番「満月の夕」。中川さんの歌声が力強く、そして優しく心に響いてきました。

本編最後は「神頼みより安上がり」。この曲はテンポもよくってノリノリなんだけど、歌詞がちょっぴり悲しかったり、でも前向きだったでいろんな感情がぐるぐると渦巻いてしまいます。それを「楽しいっ!」って気持ちで発散して踊っているんだけど。

そして、アンコールです。アンコールではソウルフラワーBiS階段ということで、ステージ上にはソウルフラワー、BiS、非常階段のメンバーが入り乱れてのお祭り騒ぎでした。ひっちゃかめっちゃかで「海行かば 山行かば 踊るかばね」と「こたつ内紛争」やってました。音的にはよくわからん感じだったんだけど、ステージから客席にお餅みたいなのがどんどん投げ入れられたり、広重さんもギター振り回したり、中川さんと一緒に歌ったりで本当に楽しそうでした。もちろん、その感覚は客席にも伝わっていて、お客さんもみんな笑顔で踊りまくっていました。いろんなものが飛び交い、その中で笑顔で踊る人たちという状況で、自分も「なんて楽しくて幸せな空間なんだろう」と感激しっぱなしでした。最高のエンディングだったと思います。


演目はすべて終わり、スクリーンにはエンドロールが流れました。ほとんどのお客さんが帰ることなくこのエンドロールを見ている姿にもう一度感動してしまいました。

たぶん、来年もあれば行くことになると思います。お祭りの雰囲気、出演者のメンツに引き寄せられるように。