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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

6.17 ずっと好きだったんじゃけぇ〜さすらいの麺カタ Perfume FES!!(Perfume、マキシマムザホルモン) /ZEPPなんば

幸運にも先行予約の抽選に当たったので行ってきました。両方ともライブを観てみたいと思っていたし、この両極端な組み合わせは何かが起こる予感をひしひしと感じていました。

午前で仕事を終えて帰宅。軽く昼寝をしたら寝すぎてしまって大慌てで家を出る。結局、開場30分くらいまえになんばに到着してしまい、喫茶店で時間を潰すはめに。ZEPPなんばは初めて行ったんだけど、思いのほか遠くてちょっと疲れた。よく行ってるベアーズの近所なんだけど、駅からはもうちょい遠い。

会場に到着すると既に入場が始まっていました。整理番号が1800番台とよくなかったので、全然急ぐことなく辺りの観察をすることに。会場の外にコインロッカーを見つけてびっくりした。これだと、中に入ってから慌てて荷物をつっこまなくていいし、駅で
身軽になってずっと寒い思いをしなくていいので「なるほどな〜」と関心してしまいました。数もけっこうあったし、両替機もあって至れり尽くせりでした。

お客さんはホルモンファンとPerfumeファンが半々くらいの印象。どちらも性別年齢も偏りなくバラバラな感じでした。大半の人がどちらかのTシャツを着ていてわかりやすかったです。

入場はかなりスムーズで、それほどストレスにはならず。中もすごく綺麗で、ライブハウスというよりはオシャレなイベントホールみたいでした。ロビーにはかなりの人で溢れていました。お客さんの数は整理番号のプレートは2200番まで出ていたので、これプラス2F席で2500くらいかな?会場内にも設置されているロッカーに荷物突っ込んで、ビール飲んでから場内へ。ドアと開けると、身動きとれないくらいの人で埋まっていました。前の方は一杯で、後方ブロックで開演待ち。

開演時間になると、ステージ後方のスクリーンに映像が映し出される。Perfumeの3人がマキシマムザホルモンに出演依頼するものでした。その動画の後でホルモンが登場しました。


マキシマムザホルモン
説明する必要ないバンドですね。自分も好きで前からいっかいライブ観たいと思ってましたが、ようやく観れました。

メンバーの登場で、湧き上がる会場。1曲目「F」のイントロでヘドバンの嵐が巻き起こる会場。自分もどさくさにまぎれて前の方へ向かう。ダイブ、モッシュ禁止のアナウンスがあったのにも関わらずダイブする人たち&モッシュするお客さん。そのままの勢いで「maximum the hormone」へなだれ込む。これは掛け値なしで楽しい!

ここでMC。ナヲさんのPerfumeとともに広島時代から頑張ってきた設定のトークが面白い。ダイスケはんのツッコミも炸裂している。MCで会場を沸かせた後に始まったのは「ロッキンポ殺し」。何度も聴いた曲なんで、けっこう複雑な展開もすんなり
馴染めた。そこから数曲続き、中盤戦の「爪爪爪」、「シミ」。やっぱり楽しい。

MCでまたしても「広島時代から…」のくだりもあり、ツッコミも入り盛り上げた後で最後にやってくれたのは「恋のメガラバ」。めちゃくちゃになりながら楽しめました。

全体的には、ハードでありながらキャッチーな曲の数々と、漫才みたいで面白いMCが印象的でした。特に曲のバランス感覚が絶妙で「そら売れるわ」と思わざるを得ない。なんやかんやでPerfumeファンのお客さんも巻き込んでヘドバンさせるところはさすがとしか言いようのなかったです。自分もガンガン首振って楽しんでました。

こういう会場だったせいか、お客さんが思ったより大人しかったような気がしたのも事実だったし、「ここでこうする」みたいな予定調和な感があった気もしました。そこが魅力なのかもしれないけど。「何が起こるかわからない」というような狂気を感じることはなくて、そういう感覚をある程度求めていたので、自分とは合わないかなと思いました。音も思ったよりは大きくなかったし。

お客さんを汗まみれにしてZEPPを酸欠状態にするエネルギーは素晴らしくて、凄いバンドだということはホントに感じたけど、楽しかったけど敢えては観に行こうとは思わないかなと思いました。


マキシマムザホルモンが終わり、なんやかんやで最前ブロックへ移動してPerfumeに備えました。自分のところから数メートルのところにステージがある感じ。ホルモンは地獄のような状況でしたが、Perfumeは大丈夫だろうという判断。期待に胸膨らませながらPerfumeの登場を待ってました。前方のホルモンファンが一気に引いてPerfumeファンで埋まるかと予想していましたが、それほど大きな動きはなし。どちらも好きな人が多いみたいです。


Perfume
ホルモンが終わり、20分ほど、まばゆいフラッシュが点灯し「Magic of Love」のイントロが始まる。自分の目の前にPerfume(主にのっち)がいる…。すぐ目の前で踊っているはずなのに、照明効果と口パクなのが原因なのでしょうか、どことなく実態がないような不思議な感覚。自分がPerfumeの虜になったときに感じた感覚をライブでも感じることができてそれだけで泣きそうになりました。

この感動をじんわりと感じたかったけど、自分の周りのホルモンファンっぽい若い子らのノリについていけず、どんどんげんなりしてくる。なぜ「Oiコール」が起こるのだ。サビで手を挙げながら大声で一緒に歌うから、Perfumeの声が聴こえない。ステージとメンバーをよく観たかったけど、あまりにノリノリ過ぎてついていけなくなりました。なんで、ちょっと脇の方へ避難。最初のMCが終わったあたりでようやくゆっくり観れそうな状況になりました。その間にやった曲が「レーザービーム」と「Spending all my time」、「Dream Fighter」。好きすぎる曲ばっかりやった。

それはよいとして、最初のMC。あ〜ちゃんはやっぱりあ〜ちゃんやったし、のっち、かしゆかもよかった。3人の掛け合いが面白いです。ホルモンがマジライブしてくれて嬉しい!みたいな内容だったかな。後は、ナヲさんの広島ネタに乗っかって「ずっと一緒に頑張ってきた…」みたいな。

そこから始まったのは「マカロニ」。前半の飛ばしっぷりから、少し落ち着いてゆったりムードの会場。適度に身体を揺らしながら観てました。この中盤ブロックはゆったりな曲が中心でメンバーをよく観てました。立体的な照明や、後ろに出る幾何学的な模様が凝っていて面白かった。3人のキレキレのダンスと上手いこと溶け合っていて、キラキラした気持ちが出てきて、こういうのがエンターテイメントなんだろうなと思いました。

2回目のMCではP.T.Aコーナー。毎回恒例らしい、あ〜ちゃんのコールに合わせてレスポンスするお客さんたち。けっこう無茶ぶりもあったけど、ノリよく応えるお客さんたち。「これが一体感か!?」と軽く感動しました。ライブは後半へ、一番盛り上がったのは「ジェニーはご機嫌ななめ」でした。間違いなくライブのピークはここでした。メンバーに向かって全力でコールするお客さんの姿にカタルシスを感じました。そして、本編最後は「MY COLOR」。歌が進みつつも、間奏でメンバーがサビの振り付けを丁寧に教えてくれる。始めは恐る恐るだった人も、気がつけば一緒に振り付けを真似していた光景にまたしても感動しました。

本編が終わり、アンコールの拍手が。舞台袖からメンバーが出てきてお客さんとの「チョコレイト!?」「ディスコッ!」という掛け合いの後で鳴り響く「チョコレイトディスコ」のイントロ。誰か見知らぬ人がいると思ったらマキシマムザホルモンのナヲさんでした。メンバーと同じ衣装でメンバーよりもぷりぷりの笑顔で完璧に踊っていました。すごい!

曲が終わった瞬間に会場が素晴らしい多幸感に包まれ、満たされた気持ちになりました。このまま終わるかと思いながら、ナヲさんとPerfume、途中からダイスケはんも出てきての漫才タイム。これがホントに面白くて、いつまでも続きそうだった。一番面白かったのは、かしゆかと顔の大きさが違いすぎていて、遠近法やという感じで後ろに下がっても全然同じ大きさにならなくて、がっくりするナヲさんが不意にかしゆかに言った「元男とは思えない(可愛さ)よね…」。かしゆかが「止めて…10年後くらいに言おうと思ったのに」と上手いことノッてきたところでした。「かしゆかノッてる!?」とびっくりでした。


このイベントは演者の伝えようという気持ちとそれを受け取ろう、こっちからも伝えようというファンの気持ちが一体となっていた本当に素晴らしいイベントだったと思いました。こういう一体感で溢れたイベントはいつ振りだろうというくらい行ってないので、本当に楽しかったです。唯一残念だったのは、ライブハウスだから当たり前なんだけど、Perfumeのダンスや動きをゆっくり観れなかったことかな。今度はバリバリの照明効果や映像を織り交ぜた大規模なライブにも行ってみたくなりました。多分、京都は違った魅力を感じられると思います。