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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

5.5 MOSTワンマンライヴ!! /東高円寺UFO CLUB

初めてCDを聴いたときから何年経っただろう。遂にMOSTのライブを観ることができました。会場のUFO CLUBも行ってみたくてたまらない場所でした。

梅田でライブを観てからそのまま東京へ。いろいろフラフラと回ってドトールでコーヒー飲んでいたら、18時前にTwitterで「もう並んでる人がいます」と教えてもらいました。会場19時なのに…。慌てて会場へ向かいました。到着すると既に10人以上並んでいました。お知り合いの方も既に来られていて話したりしながら時間を過ごす。並ぶ人が多すぎたためか、予定よりも少し早く開場。

狭いとは聞いていましたが、中に入ってみると想像以上に狭かった。そして、赤を基調とした照明が怪しさを醸し出しています。狭いとはいってもベアーズよりは広いかも。とりあえず、山本さん側の前の方をキープしました。最初はそれほどでもない状態だったのに、気がつけばフロアは満員で、3時間くらいでチケットが売り切れただけあります。定刻より10分ほど遅れてメンバーが登場。ライブへの期待感で高まっていたお客さんの興奮もいきなりマックスになっていました。

まずは「どうでもいいじゃない」から。イントロが鳴るとステージの方へ詰め寄ってくるお客さんたち。UFO CLUBはステージが低くて柵なんかないから、ずっとステージに片足乗せて観てました。山本久土さんが叩きつけるようにギターを掻き鳴らし、西村さんのベースはどこまでもぶっとい音(「ベースリフ」でのイントロのベースは本当に凄かった)。茶谷さんのサングラスをかけて全身バネのようにしなやかに激しいドラム。山本精一さんはマイペースなんだけど後半には缶コーヒーの空き缶でスライドギターを披露したりとどんどん壊れていきました。phewさんのつんざくようなボーカルはなんだか殴りつけられているようでした。

とにかくステージから放たれる爆音とヒリヒリした緊張感。狂ったように盛り上がるお客さんたちの熱気が凄すぎて細かいことなんかないひとつ思えていません。MCはほぼなしで、曲が終わってから少しの間があって次の曲への繰り返し。ライブが進んでいくにつれて会場に広がる狂気の渦の中で必死にくらいついていただけ。中盤以降にダイブする人も出てきてさらにむちゃくちゃな状態に。ステージ前方はお客さんの汗でズルズルになり、踏ん張りがきかなくてちょっとヤバイかもと思う状況。

盛り上がりすぎて酸素がなくなってきた頃「あと2曲です」とphewさんのMCが。「パンク魂2003」と「毎日」というこれまた激しい曲をぶつけてきてとてつもないカオスな状態に。

アンコールではちょっと緩いテンポの「おまわりさん」。一番前で観ていたおじさんが完全にグロッキーで、phewさんからも「大丈夫?」と心配される場面も。ダブルアンコールにも応えてくれて、最後の最後でハイテンポの「匿名の不幸」を演奏。

初めて観たMOSTは、期待を遥かに上回るもので最高でした。本編最後やアンコールで、メンバーもお客さんもフラフラになりながらも演奏を続ける様子はそれは壮絶でした。こんなに緊張感があって狂気を感じさせるバンドは他にはない。

MOSTの曲ってよくあるパンクの曲とは何か違うなと思っていたんですが、多分茶谷さんの跳ねるようなドラムが関係しているのかなと感じました。リズムが直線でない感じ。

新曲も2曲披露されたし、たまにでいいからライブをやって欲しいです。また絶対に観に行きます。


ライブ後のステージ


撮らせてもらった山本精一さんのセットリスト