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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

3.22 おとぼけビ〜バ〜レコ発企画 おとぼけビ〜バ〜 VS 少年ナイフ のツーマンGIG!!!!!!!(おとぼけビ〜バ〜、少年ナイフ、ねじ梅タッシと思い出アンサンブル) /京都メトロ

行ってきました、おとぼけビ〜バ〜のレコ発ライブ。仕事を終えて(放り出して)職場から歩いてメトロまで。15分くらいでサクッと到着。とりあえずビールかなと飲んでるうちにオープニングアクトのねじ梅タッシと思い出アンサンブルのライブが始まりました。


■ねじ梅タッシと思い出アンサンブル
マッキーの曲に合わせて出てきて、何故か大根の桂むき。おとぼけビ〜バ〜のアルバムロングヒットと、少年ナイフがもっと続くようにとの願いが込められていた模様。いきなり好印象じゃないですか。

普段はエレキでやってるみたいだけど、今回はエレキじゃなくてアコギでアコースティックな編成。とにかく楽曲がいい。メロディーラインや声がいい。スッと心に沁みこんでくるような歌詞がいい。自然と笑顔になって、身体を揺らすことができる、今日の日にぴったりなオープニングアクトだと思いました。


少年ナイフ
どれくらいぶりだろう。ごっつい久しぶりに観た気がします。

ヘビィなメタルのSEに合わせてメンバーが登場。なおこさんのギターがフライングVだったのが意外。まずは「Tomato Head」から。なかなか珍しいスタートだな〜と思いながら、久しぶりに聴く少年ナイフの音に耳を傾けてました。次に演奏されたのは「economic criSiS」。いきなり飛ばしすぎじゃないでしょうかという繋ぎ。テンポもCDの3割増しくらい。もちろんお客さんのボルテージも上がっていく。

ここで少しMC。長々と喋るんじゃなくて、ちょっとした区切りくらいな感じ。ここから続く曲は「Muddy Bubbles Hell」。重たいリフが印象的なヘビィな曲。

後半戦に突入し、ハネるリズムで個人的に大好物な「Pyramid Power」が演奏されました。これは嬉しかった。んで、ライブ告知も入ったMCが少し。そのまま一気に突っ走って、最後は「ジャイアントキティ」、「Cobra Vs. Mongoose」で終了。

もうね、ポップで軽い曲が1曲もない終始ハードで速くて重たいテイストの曲ばかりで構成されたセットに開いた口が塞がらなかったです。ダークサイド少年ナイフという感じで、活動暦が長く、もち曲のバリエーションが豊富だからこそできることだと思う。変にお祝いムードを作らずにガチンコで対抗してきたというところが、何よりのお祝いだったように思う。この懐の深さにますます少年ナイフが好きになりました。


■おとぼけビ〜バ〜
初めてライブ観たのは1年半くらい前なんでしょうか。TwitterのTLでたまたま流れてきて、聴いたのがきっかけでした。それから、ボロフェスタに出たり、台湾ライブ、LIVE BEATの出演なんかで短時間で一気に駆け抜けて行った感じ。そんなバンドの今までの集大成となるライブ。メンバーもだろうし、もちろんお客さんも特別なライブになるだろうと思って会場に足を運んでいたと思います。

セッティングが終わり、オリジナルのSEが鳴り、メンバーが出てきました。まずは新譜の1曲目「さわらんといて」から。今か今かと待っていたお客さんの期待が楽しさに変わって盛り上がり場内。でもって、勢いそのままに「おとぼけビ〜バ〜のテ〜マ」へ。この曲の「あなたの愛で満室中」って赤裸々なフレーズはホントに凄いと思う。次はお久しぶりに演奏された「お兄さんあのね」。最近全然演奏されてなかったから、やってくれて嬉しかったです。そこからもう1曲懐かしい曲「ちゅっちゅソング」ですね。この曲のサビが頭から離れなくってどうしようもなくなったから、ライブ観に行ったりすることにした想い入れの深い曲。初めてライブ観たときくらいから全然演奏されなくて、マイナーなんかなぁと思ったりで、聴くの半ば諦めてたんで、イントロ流れた瞬間に嬉しさと興奮のスイッチ入りました。BPMも4割増しくらいでとてもよかった。

で、「ぶりっこ撲滅」やってから「ビ〜バ〜につれてって」。こちらもお久しぶり。ミドルテンポで重たいグルーヴなんだけど、サビのところで一気にテンポ上がってはち切れるような爆発力ある曲。そのまま休まることなく「パワフルブス」、「あなたがフォーリン・ラブしたのはわたしがきらいな女の子」と畳み掛けてくる。あっこりんりんさんはギター捨てて客席にも突っ込んできて煽りまくる。こういう展開はライブハウスならではと思います。

そろそろ後半戦か、新譜から「愛されルーレット」、「おとぼけビ〜バ〜大事件簿」と上がりっぱなしのテンションでやってました。そこから「悶々葛藤最前線 〜恋は命がけ〜」へ。CDで聴くと、前半は小休止のような感じだけど、ライブだとそんな感じはまったくなくて、いろいろと渦巻くような感情を溜めてるようでした。で、サビで一気に爆発させる感じ。止まることなく本編最後の「ウルトラミラクルス〜パ〜サイヤサイケフェスティバル」。西川ちさんのベースイントロがめっちゃカッコいいです。とにかく跳ねて踊って楽しむしかない。

アンコールは「すきすきダーリン」。もうひと盛り上がりという感じで、踊りまくるお客さん。客席からの手招きもあって、よよよしえさんが客席へ運ばれていったりと楽しい楽しい時間でした。

まだまだ聴き足りないお客さんから、ダブルアンコールを求める拍手は鳴り止まず、再度メンバーが登場しました。そして、ホントの最後の曲をやっておしまい。

結成から2年くらい。新譜のレコ発ということもありますが、ここ1年くらいライブ観るたびにパワーアップしていって、本当に凄いな〜と思います。バンドメンバーの大学卒業もあってか、自分も含めてお客さんも(たぶん、メンバーも)みんな「ただのレコ発じゃなくて、今までの集大成的なライブになる」と感じていたように思いました。会場中にレコ発のお祝いをしようというムードと、いったいどんなライブになるんだろうというような期待感が入り混じった空気が流れていたように思いました。そんなお客さんに対していつもと変わらず、むしろいつも以上に狂気すら感じさせるテンションで畳み掛けるように持ち曲全曲演奏しきったメンバーからの回答はこれ以上ないものだったように思いました。

メンバーのテンションとお客さんのテンションが会場中に渦巻いて、カオティックな空気感が最高でライブならではの魅力と高揚感に包まれた素晴らしいイベントでした。