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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

安田謙一さんのトークショーに行ってきた

ロック漫筆家の安田謙一さんの新刊『なんとかとなんとかがいたなんとかズ』の発売記念トークショーに行ってきました。1週間前にTLでゲストが坂本慎太郎さんと発表され、光速で予約しました。そして、翌日に本を購入し、整理券を貰いました。安田さんは、正直、昨年観に行ったライブビートの司会をされていて、なんとなく気になっていたくらい。ゲスト目当てなところが強いミーハーですわ。

当日、お店に行き、ソワソワした面持ちで開場時間を待ってました。どこから入るかわからず、地下のチケット買ったところで聞いたら「外の階段からです」と言われて慌ててしまったり。

なんとか中に入り、ドリンクを引き換えて席へ。意外にそんなに人が集まってなくて2列目とかありえない近い距離の席に座ることができました。「BGMのセンスがいいな〜」と思いながらのんびり待つ。気がつけば、立ち見が出るくらいの盛況具合でした。

定刻を少し過ぎた頃、お店の方のアナウンスがあり、お2人が登場。初めて見る安田さんは想像とは全然違って、スラッとカッコいい人でびっくりした。そして、坂本さんは思ったより小さい印象でした。

肝心のトークは時折笑いが起こる場面もありましたが、終始、微妙にテンションが上がりきらない感じで進んでいきました。個人的にはこれくらいのテンションの感じが好きなので、とても心地よかった。楽屋でセットリストみたくトークテーマを考えていたそうですが、結局、「表紙」としか書けなかったそう。

ざっとどんな話題が出たかまとめると…


1.「表紙」の話(依頼したときのこととか、イラストのモデルや全体の装丁の話)
2.ドラマに絡んでBL話
3.今回の出演の流れ
4.ゆら帝初代ギタリストとの再開
5.水泳の話
6.バイトの話
7.海外ツアーの話(出国のとき)
8.ソロ活動の話
9.どんな音楽が好きか
10.世の中で一番いい曲は何か
11.絵を知らない人はどのように絵を見るか(音楽を聴かない人はどう音楽を聴くか)
12.健康の話、死の話
13.メキシコ人が作った「幽霊の気分で」PVの話
14.恥の文化の話
15.まとめ(質疑応答


こんな感じだったと思います。最初はお互いさぐりさぐりで他愛のない話題でしたが、時間が経つにつれて、いろんな話題が出てきてよかったです。バカな話もあり、真面目な感じもありで面白かった。大体、全部で1時間半くらい。

印象的だったのはいくつかあります。職場の人に「CD買ってやるから持ってこい」って言われたけど、もう手持ちなかったから自分でCD屋で買ってきて渡した話は面白かった。他には、ラモーンズ裸のラリーズは好きだけど、バンドのことをよく考えるけどあんまり聴かない(聴かなくてもいい)という話は同意できた。あと、絵を知らない人はどのように絵を見るかといった話はとても興味深かったです。音楽も同じような感じで、「聴かない人はベースとかどうなんだろう?」というのはわかる気がしました。

トークショーの後で、サイン会がありました。安田さんだけだと思っていたけど、坂本さんも書いてくれることになって、飛び上がるくらい嬉しかったです。安田さんには握手してもらえて、坂本さんにもと思ったけど、ご本人目の前にしたらとてもじゃないけどできませんでした。はっきりとわかったけど、足が震えていた。

会場から出て、駅へと歩いている途中に何度も「さっきまでの時間は本当だったんだろうか?」と思い返していました。ゆらゆら帝国を知ってから10年以上憧れといってもいい存在が自分の目の前にいる…。もしかしたら、幻を見ていたのかもしれません…。

で、今回一番びっくりしたのは、安田謙一さんは51歳ってことでした。あのスラッとした姿で51歳なんてありえないでしょう。安田さんも坂本さんも水泳をされているそうで、自分も行ったほうがいいのかなと本気で思いました。うん、行くような気がします。

坂本さんも見れたし、安田さんという好きな人がまたできたということが何より嬉しいイベントでした。