一昨日に引き続きCONPASSへ行ってきました。秋田昌美の夜、そして吉田達也の夜。
開場時間から30分ほど過ぎて到着。街は年越しムードで変な感じ。受付で吉田製麺の引換券をもらう。「なんで?」と思ったら吉田達也さんのご実家がそうなのね。知らなんだ…。
旨かったです。
ここが吉田製麺のサイトみたい(通販もしてるそう) → http://www.ranmen.co.jp/
この時点では客入りはまだまだといった感じ。でも、どんどん増えていって、7割くらいは埋まっていました。
■Vampillia
前回のKAIKOOでは終電があったせいで最後まで観れずに悔しい思いをしました。今回は大丈夫。
定刻を10分ほど過ぎ、メンバーが登場。今回はバイオリン、ベース、ドラム、ギター、ギター&ボーカル(オペラ)、キーボード、パーカッション、ボーカル(デス)の8人編成。これでも少ないほうかな。
裏打ちが気持ちよくて軽やかな曲から始まる。これは意外でした。楽しくノッていると客席の自分の後ろからボーカル(デス)さんが出てきました。前よりもイカつくなっている。目もすわっていてかなり危険な雰囲気。自分の本当に目の前にいたから殴られるかと思った。
ライブは基本ノンストップで、プログレ、クラシック、メタル、ハードコア、タンゴなどなどのエッセンスを各所に散りばめながらもVampillia独自の世界観に仕上げていく。曲のかけらのような短いものでどんどん展開していくんだけど、これがひとつのストーリーを表しているような気がしました。どんなのかはわからんけど、物凄くエグいストーリー。
吉田達也さんのドラムもしっくりきていて、けっこう歌ってました。ラストにベースの人が客席に手を上げるよう指示して飛び込むも、お客さんが支えきれずに地面に落下。けっこうニブイ音がしてたけど大丈夫だろうか。「思ったより痛かった」といって帰っていったけど。
30分くらいの短い時間だったのだけが残念。次回は2時間くらいガッツリ観たいな。
■RUINS alone
吉田達也さんのソロ。
外に出て、タバコ吸ってる間に始まってしまいました。ドラムがそのまま使えるから、転換が早い。
達也さんの独自言語の歌、ドラム演奏を堪能するにはもってこいでした。一人でオケの操作とズレたドラムセットの修正をしながら歌って演奏して、すっごい忙しそうで必死でちょっと可笑しかった。演奏はありえないレベル。
■Acid Mothers Temple SWR( including 超短縮版 Japanese New Music Festival )
吉田達也さん、津山篤さん、河端一さんの3人。
準備の段階からとにかくゆるい。達也さんもリラックスしているようだった。でも、ひとたび演奏が始まるとサイケで超絶プレイの連発。あっけにとられていると、津山さんのヘロヘロなクラリネットが炸裂したり、「曲名言わんでもわかるやろ」と『Smoke On The Water』のめちゃめちゃカバーが飛び出したりと自由すぎる展開。
挙句には、赤ワインの栓を開ける音とグラスに注ぐ音を曲にした赤天の『ワイン』も披露。サンプラーに入れていた栓を開ける音と動作が合わずに何度もやりなおししてた。それからも、かっぱエビせん食べたり、ワインのボトルをバットにしてエビせん打とうとしたり(失敗してたけど)、ズボンのチャックにピンマイク持っていって上げ下げの音でノイズやったりと何でもありでした。
で、その後にズビズバやろうってことで、準備に入る。椅子に足を乗せている津山さんを見た河端さんが「俺もそれ欲しい」と台を持ってくる。「ギタリストやからな」ってワウペダルも台の上に乗せてやってました。このさりげない一言がすっごい面白かった。その後、再度普通に演奏しだしたときにワウペダルを踏みにくそうにしてたのも面白い。
この人たち、すごい演奏能力を持っていながら、こういうくだらないことを真剣にやってるのが大好きになるんですよね。
■RUINS SONGS
吉田達也さんとナスノミツルさんのデュオ。
ナスノさんのベースがベースのようでもあり、ギターのようでもありました。「SONGS」なだけに2人ともけっこう歌っていた。曲はRUINSとかで聴けるような吉田達也節とも言える感じ。
■是巨人
吉田達也さん、ナスノミツルさん、鬼怒無月さんの3人。
今回のイベントでは一番まとも(?)なバンドだった気がする。さりげなく始まった『Watershed』。変態とかいうレベルをゆうに超えているフレーズ。それをポリリズムでやっちゃう3人。訳がわかりません。次は『Swan Dive』。この曲は展開がわかりやすい気がして好きです。この後も2〜3曲くらいやって本編終了。
アンコールは定番になりつつある(?)『YES medley』でした。自分は聴き込んでないのでいまいちわからず…。本当はこのまま終わる予定だったけど、ダブルアンコールにも応えてくれました。やってくれたのは『Jackson』。是巨人の曲にしてはめずらしい軽やかなフレーズとカッティングが印象的な曲。さすがに吉田さんとナスノさんは疲れているようでした。
このバンドは上手いとか超絶とかいうレベルを遥かに超えてしまっている気がする。聴いていてもリズムを追えないし。なんだけど意外にサラリと聴けてしまうキャッチーさがあるのがすごい。3月のツアーは日程的に無理だけど、また観たいです。
このイベントが今年のライブ納めです。最後に観たバンドが是巨人で本当によかったです。吉田達也さんのドラムも「これでもかっ!」ってくらい堪能できたし。