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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

3.16 大島輝之+山本精一 duo、PARAPHONE(NISHI(PARA)+ MAYUKo (CROSSBRED))、bonanzas、もぐらが一周するまで /京都アバンギルド

税務関係の仕事をしてる関係で、確定申告期限の3/15までは地獄の忙しさでした。なんとか乗り切ったし、気分転換にライブ行こうということで吸い寄せられるようにアバンギルドに行きました。

開場時間から30分後くらいに着いたんだけど、お客さんがほとんどいなかった。ほぼ出演者や関係者ばかり。平日だから仕方ないとはいえ、「これは客側が緊張するライブか!?」と焦る。結果的にはそこそこ埋まっていてよかったです。自分はたまたま(?)来ていた知り合いと一緒にスピーカー前の席で観てました。

■もぐらが一周するまで
ギターとパーカッションの2人組のインスト。名前はよく見ていたけど、ライブ観るのは初めてでした。

ルーパーでフレーズをループさせていきながらゆっくりと展開を変えていく演奏でブっ通しの約40分の演奏。リズムが自分の好みでとにかく心地よかった。こういうサウンドは単調になりがちだし、途中で飽きることも多いんだけど、問題なしでした。

■PARAPHONE(NISHI(PARA)+ MAYUKo (CROSSBRED))
鍵盤奏者2人による浮遊感が気持ちいい演奏でした。やさしく、透き通ったきれいな音がとても印象的だった。この日のMAYUKoさんの衣装のように真っ白な音だった(西さんも白いタートルだったかな?)。白い霧の中で向こう側にある光をめざしてちょっとずつ歩いてる…そんなイメージが浮かんでました。

ずっと聴き入ってたんですが、中盤からリズムトラックが入ってきました。これのベースの重低音が「鬼かっ!」ってくらいでびっくりしました。机の上にあったグラスはカタカタ踊り出して、自分自身も足先から頭のてっぺんまで振動を感じていました。鍵盤の音との対比が面白かった。けど、ちょっと疲れました。

貼り付けた動画みたいに野外で観れたら最高ですわ。

■bonanzas
どこかで観たことある気がして…と思ってたんだけど、高くそびえたつマイクスタンドで思い出した。SUSPIRIAの吉田ヤスシさんがやってるバンドだ。セッティング時のドラムの音がバカでかく、どんどん記憶が蘇って来た。

とにかく硬質で、メロディーらしいメロディーもなく、一切の贅肉を削ぎ落としたサウンドが素晴らしい。スネアとバスドラ、ハイハットのみという男らしいドラムセットも好きだ。こういうセットだとリズムパターンや出音にごまかしがきかないから難しいだろうな〜と思う。

さっきまでとはガラリと雰囲気が変わり、がっつり爆音での演奏だったけどよかったです。恐れ入ります…。

大島輝之+山本精一 duo
simの大島さんと山本さんのデュオ。…と言いながらsimは記憶の片隅では知っているけど、まったく聴いたことないのです。なんで、山本さんと誰かの演奏という失礼すぎる認識で来てたのです。パートもまったく知らなくて、Mac取り出したときは「打ち込みの人か…」、ギターと繋いだ時に「ああ、ギターの人か…」というどれだけ認識不足やねんという。

で、演奏はとてもよかった。よかったというか何というか。1パート5分ないくらいで、ブルースっぽかったり、ジャズっぽかったり、ファンクっぽかったり、宇宙サウンド、ノイジーな感じと異なった演奏でした。パートが終わって、数秒間をおいて次のパートへ…の繰り返し。これだけ様々なタイプの演奏をしつつも、個人個人の「らしさ」が失われないのが凄いと思った。何か紙を見ながらやっていたので、完全即興ではなく、パート毎にどんな感じでやるかくらいは決めていたようです。

この間観た山本さんが歌ものだったので、今回のノンジャルなギター演奏との落差が激しく、「この人の底はどこにあるんや…」と唖然とするばかりだった。


※動画はsimで。

仕事帰りに行くライブは、どうしても睡魔との闘いになるな〜。音が気持ちよかったせいもあってか、実はけっこう意識飛んでました。こればかりはしゃーない。

simは調べてたらドラムが大好きなドラマー植松さんだったので、チェックですな。思いがけずいろいろ繋がっていって楽しい。