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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

2.2 月の鳥(渋谷毅(p)、石渡明広(g)、ゲスト:外山 明(ds)、林栄一(sax)、津上研太(sax)) /京都ブルーノート

ほとんど経験のないマジのジャズを聴いてきました。仕事終わりで雪もちらついた圧倒的に寒い日の夜。19時からの第1部と21時からの第2部構成で、僕は第2部の方です。

仕事終わりから開演時間まで2時間くらいあって、職場から会場の河原町まで歩いたら身体が冷えきってしまったので、上島コーヒーで休んだりしながら時間つぶしてた。開演時間の30分くらい前に着いたら、まだ準備できてなくて寒空の下で待ってた。15分くらい待っていたら開場して、人もあんまりいなかったから前の方の席へ。

店の一番奥にピアノ、ギター、ドラムセットがきゅうきゅうに並べてあって驚いた。自分は外山さんのドラムをメインに観たかったので、思い切ってドラムの近くの席に座りました。普通にドラムセット基地に座る外山さんに緊張しながら。距離にして1mなかったと思う。

今回はほぼマイクなしの生音での演奏でした。一部後ろに音を届けるためにマイクがセットしてあったけど自分の席ではすべて生音で聴ける。ちょっとサックスの音がデカい気がしたけど、これは嬉しかった。

定刻少し過ぎてマスターがちょろっと挨拶。今回は京都ブルーノート50周年記念ライブ。自分が生まれるもっと前からこの空間が存在していたことにちょっと感動。で、渋谷毅さんが登場。

1曲1曲の細かいことは正直全然覚えてないけど、演者の皆さんの音がとにかくよくて、音に吸い込まれるように聴き入ってた。ノリのいい曲、変拍子の曲、ゆっくりとした曲、どの曲もとても素晴らしかった。みんな凄く上手いのはもちろん、音が生きている感じがした。椅子に座ってそこまで身体を動かして聴いていたわけではないけど、心の奥の方で熱くなってくるものがあった。聴きながら静かに興奮していた。

約1時間半くらいのライブでしたが、この時間がほんとに一瞬に感じられた。大きい音でドカンとやるだけがライブじゃないな。耳を澄まさないと聴こえない小さな音、楽器の息遣いが感じられる素晴らしい演奏でした。

んで、目当ての外山さんはやっぱり大好きなドラマーだと思った。ドラムの捉え方が他のドラマーとはまったく違う気がする。セッティングからリズムのとり方、音の出し方、次元が違うな〜。タイコの縁にスティック押し当てたり、フロアタム叩くときに足を乗っけてミュートさせたりと見た目でも面白い。自分が飲んでたドリンクのグラスを叩いたりとその場にあるものを活かしてるところも好きだ。

とにかく素晴らしかったのでまた観てみたいです。