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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.29 山本精一 + phew + taiqui /京都磔磔

今年の精一さん初めは磔磔でした。しかもPhewさんとの共演。とても楽しみにしていました。

開場時間ちょうどくらいに着いて、さらっと中へ。ちょっと久しぶりの磔磔だけど、ほっとした安心感があるのはなんでだろう。このライブは座ってゆっくり観たいと思ってました。けど、前売りが発売されてすぐに取ったんだけど、チケ番が110番とかで椅子なしかと危惧していたけど椅子ありでひと安心。山本さん側の前の方の席に座れました。

最終的には後ろの方に立ち見で人が溢れかえる状況だった。

【第1部】

1.オーブル街(フォーク・クルセダーズ
2.Danny Boy(アイルランド民謡)
3.家(水銀ヒステリア)
4.どこかで(永六輔 / 中村八大
5.Candy Says(Velvet Underground)

セットリストはTwitterでフォローさせてもらってるちゃーさんからパクリました。すみません&ありがとうございます。原曲まで載っていて感無量です。自分はびっくりするくらい覚えられません。

そんなで唐突に山本さんとPhewさんが出てきて演奏を始められました。優しく暖かな山本さんのギターに、息遣いまでわかるPhewさんの歌がとてもよかった。あと、木造のこの会場ならではというか、全体的にウェットな音という印象だった。まるで会場がライブを創るメンバーの1人のようだった。

20分ちょっとくらいで「終わりです」と言って一旦退場。

【第2部】

1.まさおの夢
2.バケツの歌
3.そら
4.飛ぶひと
5.鼻
6.ロボット
7.幸福のすみか

ここからドラムでtaiquiさんが参加。まず前半は山本さんとtaiquiさんのデュオだった。いきなり『まさおの夢』で表情には出さなかったけど激興奮した。4曲目『飛ぶひと』からはPhewさんも参加。

このパートでは、ライブが進行していくにつれて少しずつ壊れていく山本さんの様子がおもしろかった。特に『ロボット』では間奏の壊れた演奏パート(?)で機材の調子も悪くなり、ぐにょんぐにょんにブっ壊れた演奏で思わず笑ってしまいました。

本編ラストの『幸福のすみか』も圧巻だった。前回のシャングリラの演奏よりも楽器が少ない分、山本さんのギターとPhewさんの声で作り出す世界がより鮮明に入ってきた気がします。やっぱり自分のイメージは暗い深海、海の底に立ってる感じだった。で、上を見たらかすかに光が見える…みたいな。

【アンコール】

EN-1.O Caroline(Matching Mole)
EN-2.第三ROCK(想い出波止場
EN-3.新曲(労働するのはよいことですか)
EN-4.新曲(ネコのうた?インド猫、ワン猫、ドラ猫山猫化け猫!)

これも第3部?と言いたくなるくらいの曲数と濃密さだった。1曲目はしっとりと、2曲目以降は壊れまくりでした。山本さんがアンプのツマミと歪みエフェクターのツマミとぐいぐい上げていって、ライブ開始当初の3倍くらいの音量だったんじゃないだろうか。本人のテンションも上がっていってた。アンコール後半でやった新曲はシャングリラでもやってたと思うけど、なんとか早いこと音源化してほしい。サビの部分が頭から離れない。

taiquiさんのドラムもとてもよかった。千住さんや茶谷さんと比べて力強い印象がありました。小さい音量で優しく叩く時も包容力のある音だった気がする。

今回のライブはギターとドラムというシンプルな編成にPhewさんの歌、それに磔磔という会場のもつ音の溶け合い方が素晴らしかったです。この会場でまた観てみたい。