θ

行ったライブのレポなどが書かれていると思います

12.18〜In The Dark〜(勝井祐二、山本精一) /難波ベアーズ

東京などで開催されていつか行ってみたいと思ってたイベントが大阪で、しかも相方が山本精一さんだったら行くほかないですなと思って行ってきました。

ベアーズ入ったらフロアに椅子が並んでいて驚きました。今まで何度も通ってるけど初めて。ちゃかっと着席して開演を待ちます。PA卓の前にもカーテン(?)があって機材の光が漏れないようになってました。ステージ上もギターアンプ2台とベースアンプ1台、それぞれの椅子があってエフェクターの前に段ボールで囲いがありました。一切光が漏れないようにという徹底したこだわりですな。客席後ろにもアンプが1台あった。

開演が30分遅れた7時半、たぶんお客さんは30人弱。もっとたくさん来ると思ったから意外だった。で、前触れなく勝井さんが登場。ベアーズの空間に勝井さんがいるという事実に驚いた。山本さんも出てきて勝井さんがライブの趣旨と注意事項を説明。演奏中は禁煙(ライターの光が出るとダメ)。トイレも行けません(休憩入れるしみんなを待ちます)。気分が悪くなったら…ガマンして下さい(休憩時間になればスタッフさんがなんとかしてくれます)。という鉄の掟が言い渡されました。

山本精一ソロ
まずは山本さんのソロから。時間は30分くらいだった。勝井さんは楽屋に帰らずに山本さんのすぐ横で椅子に座って聴いてました。

明りが消えたら完全な暗闇で、目を開けても閉じても何も変わらない。これは今までにない状況。視界が完全に闇に覆われて身体が無意識のうちに視力を捨てて他の感覚を敏感にして何かを感じ取ろうとしている気がしました。

足を組んで聴いてたので足がちょっと痺れてくる感覚、自分の手の体温、他にも今まで使ったことない感覚で音を聴こうとなってたみたい。

で、山本さんはディレイを多用した音像が浮かんでは消えて行くような不思議な演奏でした。自分の視界はずっと青い線みたいのがたくさん見えてた。目の静脈とかなんだろか。ふわ〜としてるうちに演奏終了。客電点いてからもふわふわした気持がなくならなかった。

勝井祐二ソロ
休憩もそこそこに続いては勝井さんのソロ。こちらも30分ほど。

始めは火の鳥が宇宙を優雅に飛んでいるようなそんな映像が浮かんでた。ただ、空間的な広がりはあまり感じなくて星ひとつない真空空間を飛んでるイメージだった。

中盤はマグマというか亜空間的な音像。この辺くらいまでは映像が浮かんでいたけど、あまりの暗さに映像が消えてイメージでも何も見えなくなって後半はただ自分が音を聴く存在になってしまった気がする。

勝井祐二+山本精一デュオ
けっこうガッツリしたインターバルがあってからのデュオ。

この辺までくると自分の聴覚や他の感覚がわけわからんようになってしまっていてたぶん「聴いて」はいなかったと思う。ボーっと置物のようになって自分の前や後ろから聴こえる音を感じるだけ。たぶん涎のひとつは垂らしていたな。

たぶん1時間くらいやってたけど一瞬で終わってしまった感じ。終わったあとは自分は完全に抜け殻だった。アンコールもあったけど勝井さんの「もうやりきってしまったので…」という言葉に納得してしまった。

終わった直後は正直、面白かったとかつまらなかったとかいう感想はまるでなくて、今までとは違う変な感覚が湧いてきた。異質な感覚。気を張りすぎてたみたいで、ぐったりとした疲労感にも覆われてた。とにかく疲れた。気持良くもないし気持ち悪くもない疲れだった。

終わって少し経った頃に「毎月はしんどいけど、毎年は体験したいな〜」と思うイベント。音楽であっても目で聴いてた部分ってかなり多かったんだと気付かされました。あと、真っ暗空間では瞬きするのを忘れるみたいですっごい眼球が痛かった…というか1日経った今でも少し痛い。