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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.3 p-hour×キツネの嫁入りpresents "スキマアワー"「学校で教わらなかった音楽。」(大友良英×高田漣×いしいしんじ、二階堂和美、森ゆに、穂高亜希子、長谷川健一、Alfred Beach Sandal、oorutaichi×ytamo、林拓) /元・立誠小学校

元・立誠小学校という場所、出演者の豪華さに惹かれて行ってきました。この日は台風が日本を直撃していてものすごい風だった。JRとかは運休になってしまって大変だったみたいです。僕も途中で買ったビニール傘が開いて3秒で骨が折れてしまい、台風だなぁと思いました。

ここはとてもレトロで赴きある建物。木造の床を歩くたびに鳴るキシキシという音がとても心地よいです。観たライブだけざっくりと。

穂高亜希子
会場の職員室は満員で、お客さんが入りきれないくらいでした。なんとかPA席前らへんに座り観てました。

とても緊張されてたみたいで、MCの声は少し震えていました。でも、歌い出した瞬間にぱっと世界が変わって凄いと思った。ちょっと儚くて、とても心地いい歌。目を開けて音に集中できないのがもったいなかったから、半分以上目を閉じて聴いてました。

oorutaichi×ytamo
3階の和室でまったりと観てました。もうちょっと人が少なかったら寝ころんで観てもよかったかなぁというくらいのまったりさ。横の扉をガラガラと開けてステージに上がる2人が可笑しかったな。

oorutaichiさんはアコギをエフェクターかましてアンプへ。ytamoさんはキーボード。あとiPadみたいなのでリズムトラックの打ち込みのある曲も何曲か。

1曲目がウリチパン郡の『パヤパヤ』で、心の中で発狂しそうだった。この曲生で聴くのいつぶりだろう。シンプルな編成のためか、ytamoさんの声や、曲のメロディーがすんなりと入ってくる気がしました。

他の曲もoorutaichi節全開で、自分の好みとカチッと合う素晴らしい曲ばかりだった。未発表のものと言ってたけど、早く発表してほしいな。ウリチパン郡が活動休止する直前にやってた新曲もやってた気がします。ナイトジュエルじゃないやつ。

1曲DIY STARSで配信されるらしいんで、期待です。

大友良英×高田漣×いしいしんじ
1階講堂での演奏。講堂前方のスペースに横向きに机を3つ並べて3人が着席。一番前(向かって左)がいしいしんじさん、真ん中が大友さん、後ろが高田さんでした。そこからちょっとダラダラとトーク。棒でいしいさんにちょっかいかける大友さんに笑った。

ライブの内容はいしいしんじさんが小説を書き、その後ろで大友さんと高田さんが即興で演奏するというもの。大友さんは線量計で、高田さんはラジオのチューニングする音とかで演奏してました。あ、ギターも弾いてました。

線量計のピッて音とラジオのキュ〜ンって音が気持ちよくてほとんど寝てしまうという状態だったので、細かいことはほとんど覚えておらず。ライブ後にまたしてもグダグダトークがあり、なんかいろいろ喋ってたな〜という印象ばかりが残ってしまったのが残念だった。自分が悪いんだけど。

映像は今回のライブとはまったく関係ないです。何か探してたら偶然見つけた。

二階堂和美
この日はピアノの黒瀬みどりさんとのデュオでした。新譜があまりにも素晴らしくて、少し前にUstreamであったほぼ日のライブもやっぱりよくて、生で観たらどうなるんだろうと思ってました。生で観た今の二階堂さんのライブは自分の期待を遥かに超える素晴らしさでした。

何曲かはギターを弾いてましたが、基本、伴奏はピアノに任せて歌うことに集中する二階堂さんは「二階堂和美と書いて“歌”って読むんじゃないのか?」と思わせる何かがあった気がする。曲ごとに表情豊かに変わる歌の表現力が半端なく凄かった。それと、ライブ中の二階堂さんの笑顔に音楽そのものの楽しさがたくさん詰まっていて観てるこっちまで笑顔になれた。

ほんと良すぎて感動しました。


この後、夜の部も行ったけど、二階堂さんのライブが素晴らしすぎて、どのライブも色褪せてしまったので感想はなしです。僕は後ろの方でお酒飲みながらぼえ〜っと観て向井秀徳エレクトリック&アコースティックの途中で帰りました。

台風で強まる雨音や雷が落ちる音が聞こえてきたりするという状況もあったのかもしれないけど、ライブってこの場所にこの瞬間に集まった人たちだけが共有できる特別な時間なんだな〜、ということを強く感じたイベントでした。