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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

5.29 NOISE MAY-DAY 2011(MASONNA、SOLMANIA、GUILTY C.、Agnus Dei、蒸発都市) /難波ベアーズ

毎年恒例のノイズミュージックの祭典に行ってきました。恐ろしいくらいの暴風雨で、大変だった。難波駅近くのマクドの前の交差点で、チャリンコ乗ったお兄ちゃんの帽子が飛ばされ、ビニール傘が大破する瞬間を目撃したりとすごかったです。その帽子は交差点向かいにいた人が拾ってあげてました。で、お兄ちゃんはナチュラルに信号無視して帽子取りに行ってた。関西を感じた瞬間。

どうしても前で観たかったので、会場時間ぴったりくらいに行って無事最前列に行けました。ステージに並ぶ大量のアンプに興奮した。

■蒸発都市
昨年に引き続き今年も出演。見た目はその辺にいそうなお兄さん。ギターをアンプ3台に繋いでの演奏。エフェクター6個くらい。

去年はでっかい音突っ切る感じでしたが、今回は緩急使い分けたパフォーマンスでした。ギターを抱え込んだり、振り回したりしながら演奏していて、音と動きがピタッと一致してて観てて面白かった。あまり周りを気にしてないみたいで、何度かマイクスタンド倒してました。その度に前のお客さんが戻してあげてた。

若く荒々しいノイズでした。

■GUILTY C.
PCとギター、アンプ2台、エフェクター5つくらい。終始後ろ向きで演奏。ドローンっぽい感じでした。ずっとツマミをいじっていて、調整中か?と思ってるうちに終わってしまいました。

■Agnus Dei
エフェクターとか機械系のみ。アンプは2台使ってた。ちょっとセクシャルな女の人で、全然ノイズをやってそうには見えなかった。

前半はドローンとした演奏で正直退屈でした。しかし、中盤に讃美歌のような音を加えてから一気に印象が変わりました。そんな組み合わせありなのか!?とびっくりしながら延々ずっとトリップしてました。なかなかうまく言葉では表しにくいけど、「スノーノイズの向こうに礼拝堂が見えて、たくさんの女性が唄ってる。その女性の顔が骸骨になって、砂になって朽ちて行く」ってのがずっと繰り返し見えてた。不気味だったけど、それがよかったです。また観たい。

MASONNA
マゾさん自体観るのかなり久しぶり。丁寧に機材をセッティングし、ガムテープでギチギチに固定する様子を見てると「きたな〜」と思う。15分くらいかな、用意が終わって楽屋へ。出てくるの待ってるときに誰もいないステージの上でアンプからかすかに聴こえるノイズの音が好き。これから何か起きそうなワクワク感がある。

で、マゾさん出てきたら気持が高ぶってしょうがなかった。叫んで、エフェクター踏んで、ノイズがギャーッ!!!!と鳴って、客席突っ込んで、もっかい叫んで客席突っ込んで、気が付いたらいなかった。目まぐるしすぎる展開で、一瞬も気が抜けない。マゾさんが楽屋にひっこんで時計見たら20時40分。ライブが終わって時計見たら20時43分だった。たぶん、ライブ自体は1分くらいだったと思う。

ライブが終わって、一瞬の沈黙があって拍手喝采で、この反応は他ではないだろうなと思った。気を張りすぎて、その場にヘタってしまいました。

■SOLMANIA
アンプ6台(3台×2人)にエフェクター多数。変形ギター。大野さんが使ってたのはここのインタビューに載ってるものでした。この楽器にシールドが3本繋がれてる様子で興奮しないわけがない。

音はとにかく轟音のノイズ。低周波から高周波まで多種多様な音が出ていて、まさしくノイズという演奏。耳の中を密度の濃い音の粒子が飛びまわり、脳まで届いた気がした。この日は目にも音が入ったみたいで、眼球も揺さぶられるような感覚に陥りました。30〜40分くらいの演奏で、少し短かったのが残念だった。あと2時間くらい聴きたかった。

出演者の方みんなそれぞれ違った表現をされていて、ひとくちにノイズと言ってもいろいろあるんだな〜と改めて感じたイベントでした。メロディーもリズムもないものだから、その人の個性や発想がそのまま出るのが面白いです。

また来年も行きたい。