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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.22 「新春二人うた会」(山本精一、見汐麻衣) /京都 zanpano

当初は知り合いと会う約束が入っていたので諦めてたライブ。前日に急遽相手の体調不良で約束が流れてしまったので行くことにしました。

会場まで電車で行くと乗り継ぎが悪いので、車で行くことに。喫茶店だからお酒も飲まないだろうし、一度「ライブハウスまで車で行く」って経験をしてみたかった。そしたら、思いっきり渋滞に巻き込まれて開場予定時間にさっぱり間に合わず。しかも、急いでて車にiPhone忘れてがっかりでした。

会場はとてもこじんまりしたカフェでいい空間だと思いました。お客さんも30人いるかどうかという感じ。壁に掛ってる絵や、窓の外から見える叡山電車の様子と電車が走る音がとても気持ちよかった。店内が縦に長いので、机の配置が一直線で、少し後ろの人は演奏者の様子をほとんど見れないのが難点でした。

■見汐麻衣
埋火のギターボーカル方のソロです。エレキギターの弾き語りで、埋火で印象的なリバーブかかったギターに伸びやかな歌声がとてもよかった。『なぞなぞ』、『だから私と』あたりはやってた気がします。聴いてるとやさしくて心地いい気持ちになってなんかふわ〜っつしてきます。

山本精一
中で開演待ちしてたら山本さんがどこかに行ってしまったんで、ご飯でも食べにいったのか?と思ってたんだけど、見汐さんのときの冒頭のMC「山本さんは歌詞を忘れたので取りに戻ってます」ってことばに「ああ〜っ」てなった。落胆とかではなくて「ああ、らしいな」という感覚。開演が30分くらい押してたんだけど、それも山本さん待ちだったみたいです。見汐さんのライブ後半で紙袋手に普通に戻ってきたのが面白かった。

準備して、クラシックギターをつま弾いていて調整かなと思ってたけどずっと弾いてるので、店員さんが声掛けたら「もう始まってるで」って自由すぎるセリフ。そこから『待ち合わせ』を演奏。ギターやマイクの音量が上げられずにダメと思ったのか、途中でエレキギターに持ち替えてました。

1曲終わってから後ろの人も聴こえることを確認し、前のお客さんに「エレキとアコギどっちがいい?」「アコギ」という返答に「そうやね。アコギでやろう」とそこからずっとアコギでやってました。

何にやってたかあんまり覚えてませんが『鼻』『名前なんてつけたくないうた』はやってました。後半にカバーで『あの素晴らしい愛をもう一度』もやってくれてちょっと感動した。最後に「『水』って曲やるの忘れてた」って『水』をやって本編終了。特に盛り上がりもなく、なんとなく終わった感じでした。山本さんの歌はそんなにうまいわけじゃないけど、何故か聴き入ってしまう。音や歌詞がなんとなく体の奥に沁みこんでくる感じです。

アンコールでは見汐さんと山本さんのデュオで田中研二という方の『インスタント・コーヒー・ラグ』を演奏(たぶんこの曲だと思います。たなかけんじって名前とインスタントコーヒーがどうたら…みたいな曲だった)。2人の声の被り方がいいなーと思ってたら、アンコール2曲目はまさかの『スーダラ節』でした。とてつもないものを持ってきました。かなり笑えた。

さすがにスーダラやったら他の曲やるのは無理ってことでライブは終了。山本さんの気分がよかったみたいで、「何か聴きたい曲ある?」とか「誰か歌いたい人いませんか?」とかなんか絶好調だった。前のお客さんが『わらべ唄』をリクエストしたら「正月早々あんな暗い歌ききたいの?」と言いながらも楽譜を探してました。結局、なかったからできなかった。その後も客電付いた中で15分くらい好き勝手にギター弾いてて、突然「飽きた」と言って終わりました。


山本さんはソロでライブすると何でもありで面白いですね。なんか山本さんは「宝探しライブ」したいらしいです。大阪のどこかに10万埋めて探し当てるらしい。参加費80円で既に10万埋めたらしい(笑)…どこまで本気なんだろ。

ボーカルの音がすぐ割れてしまったりと音響面で難ありでしたが、小さな喫茶店で山本さんのライブが観れたし、見汐さんもよかったし大満足でした。今年のライブ初めがこれでよかったです。