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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

8.22 「非常階段」結成30周年記念LIVE(ゲスト 坂田明) /難波ベアーズ

ついに非常階段のライブを観ることができました。ちなみにJOJO広重さんの演奏を生で観るのも初めてです。非常階段といえば昔の過激なパフォーマンスが頭にあって、それほどではないまでも何か起きそうな予感がしてました。結果としてはパフォーマンスの過激さはそれほどではなかってよかったです。

開場時間ちょっと過ぎに到着。ベアーズは時間通りに開いたことがないので、お客さんが並んでるかなと思ったけど、きちんと開いてました。お客さんはまばらで、値段が高かった(普段のベアーズ料金の3倍弱)だったためかな〜とちょっと心配になりました。結局は大入り満員でした。ステージ上にはエフェクター山盛りの机が2台、広重さんのギター、3バスドラムでシンバルが10本以上生えてる見たことないドラムセットがあって気持ちが高まってきました。とりあえず前から欲しくてたまらなかったTシャツ買って変な発信音のSEが鳴る中前から2列目くらいで待ちました。やっぱり開演時間は押して19時20分ごろ広重さん登場。すごく穏やかな口調でお話されてました。

この日のライブはいろいろ趣向を凝らしていて、内容は以下のとおり(広重さんのブログから拝借)。まずは1〜4セットまでやって、休憩後5、6セットに入るという構成でした。

1セット目;
広重、美川、岡野

2セット目;
コサカイ・ソロ

3セット目;
コサカイ、JUNKO

4セット目;
美川、JUNKO

5セット目;
広重、岡野、坂田明

6セット目;
広重、美川、コサカイ、JUNKO、岡野、坂田明

アンコール;
広重、美川、コサカイ

1セット目は比較的ハードロック調というか、そんな印象を受けたセッションでした。まだこの段階での音量は控え目でノイズ度は低かった気がします。広重さんはギブソンSGをちょっと低めにぶら下げて、腰を落として弾く姿がカッコ良かったです。

3セットから登場したJUNKOさんが強烈でした。頭に響く金切り声でその声自体がノイズ。3セット目ではコサカイさんがアコギだったんで、アコギの高音スクリームっていう物凄い組み合わせでした。終わるタイミングがいまいち合わなくて、「あっ、もう終わり?」みたいな感じで終わってしまって、コサカイさんの方をチラッ見て合図とって、丁寧におじぎをされるJUNKOさん。そのあとちょっとはにかんだ顔をされていてめっちゃ可愛らしかった。たぶん普段は可愛らしいいいお母さんなんだろうな〜とか思ってました(結婚されてるかは知らないですけど)。ライブのときとのギャップが大きすぎます。

5セット目、広重さんがMCで「こういうことをやりだしたきっかけは山下洋輔トリオでした」とお話されてました。その山下洋輔トリオの坂田さんを迎えてのセッションです。正直、坂田明さんについてはまったく知らなかったので、広重さんに紹介されて出てきたときに「なんかおじいちゃん出てきたー!」と思ってしまった。すみません。おいくつか知りませんが、見た目の印象を覆す強烈にパワフルな演奏でぶっ飛びました。坂田さんを迎えての演奏のためか、フリージャズっぽいドラムに広重さんのノイズギター、坂田さんのサックスが絡んで単純なジャズではなく、聴いたことないような感覚の音楽でした。

6セット目はこれぞ非常階段というべき全員そろっての演奏。40分〜50分くらいだと思います。もう、ずっと轟音ノイズ。音の粒子がどんどん耳に飛び込んで来て気持ち良かったです。見てて感じたのは非常階段はバンドだなということでした。当たり前なんですがドラムがあって、ギターがあっての編成でノイズとしては初めての形式なので、それを強く感じました。なんか「肉体派ノイズ」って言葉が浮かんできました。

後半、興奮した広重さんがギターアンプ担いで客席へ乱入。いきなりでびっくりしましたが、凄い興奮しました。そのあとコサカイさんも客席へ乱入してきてぐちゃぐちゃになって終了。

ほんでアンコール。こっちは結構あっさり目でした。

観終わってからやっぱりノイズはいいな〜と改めて思わせるいいライブでした。毎日聴きたいとは思いませんが、1年に1回くらいは聴いて、耳の掃除をしないといけないなと思いました。