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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

11.3 京都造形芸術大学 瓜生山祭(Merzbow、JOY HEIGHTS(大友良英…ONJO,Filament,Cathode,and more.、中村達也…LOSALIOS,ex-BLANKEY JET CITY,and more.、百々和宏…MO’SOME TONEBENDER.、tatsu…LA-PPISCH.)、灰野敬二)

JOY HEIGHTS目当ての人が多くてチケット売り切れもあるかなと心配していたイベント。実際、行ってみたら余裕で大丈夫でした。たぶん、キャパ1,000人強で、600人くらい来たのかな。「講堂ライブ」ってタイトルがついてるんだけど、実際の場所は体育館みたいな場所。横の壁にバスケのゴールがありました。

この講堂、すごい見つけにくかった。大学の入口の大きな階段を上って、いろいろ歩き回ったけど、全然わからなかった。結局インフォで聞きました。そしたら、隠し通路?っていうくらい目に付きにくて細い通路の奥にあった。

JOY HEIGHTS大友良英ONJO,Filament,Cathode,and more.、中村達也LOSALIOS,ex-BLANKEY JET CITY,and more.、百々和宏MO’SOME TONEBENDER.、tatsu…LA-PPISCH.)

普通にロック好きそうな人が多かった。曲と曲の間に「結婚してくれ〜!」っていう声も出たり、そのへんの音楽が好きなお客さんなんだなと感じてました。

このバンドはジャムバンドなのかな?1曲が長くて、50分で4曲くらい。たまにメンバーが叫んだりするくらいで基本インスト。

ライブ自体は特別どうこうというのはありませんでした。悪くないけど、感動する感じではなかったです。今回、一番印象的なことは百々さんが男前だったことです。

Merzbow

セットチェンジの間、後ろで座ってまったりする。気が付いたら歓声と轟音ノイズが発生し、前へ。ステージにはアンペグのベースアンプとマーシャルのギターアンプ、秋田さんの前の机にはMac2台に発信機みたいな機材。んで、秋田さんが肩からかけている謎のノイズ発生マシーン。激しい動きは一切なく、50分の持ち時間のほとんどをMacの画面を見ながらノイズマシーンをシャカシャカ手でこすって音を出してました。

自分の中でノイズといえばMASONNAですが、MASONNAのノイズはときかく凶暴で、マゾさんのパフォーマンスも凄いのでインパクトが凄いんですが、それよりもっとシャープな印象がありました。1音1音の粒子がサラサラしてる感じ。

始まってから30分くらい経ったあたりで音に慣れてしまい、眠くなってきたので後ろへ下がりました。後ろからお客さんを見ると、みんな棒立ちでノッたりする人は誰もなく、すごく静かな世界が広がってました。

静かで気持ち良いな〜、と思っていたらいきなり音が消え、ハッと前を見たら軽く礼をして去っていく秋田さん。終わりです。

1年に1回くらいはこういうのもいいかもしれません。何回も行くと耳が疲れてしまう。

灰野敬二
Merzbowが終わって、灰野さんは前で観ようと思い、前へ向かいました。真ん中の前から2番目の位置を確保し、ステージを見ると、Merzbowの機材が片付けられた後ろから出てきたのはフェンダーのアンプ4台!どれだけアンプを使うんですか!ちょっと疲れたので座って少し下を向いて休憩。おもむろにステージを見上げると灰野さんがセッティングをしてました。本当に存在していることが不思議でした。

今回のライブはソロということで、1人でいろんな楽器を順番に使っていくスタイル。そんなわけで、順番に軽く感想を

・声
出てきていきなり、ちょっとエフェクトかけた凄い綺麗な声で「ア〜」って。聖歌みたいな感じ。灰野さんといえばすんごいノイズを予想してたから、ちょっと戸惑ってしまった。

・ギターソロ
凄いノイズはここからでした。灰野さんの声を聴いて戸惑ってると、いきなりギターをジャ〜ンと鳴らしました。その音がデカくて、体がビクッて反応してしまった。メロディーなんかなくて、憑りつかれたようにギターをかきむしり、それにあわせて出る轟音ノイズ。Merzbowのものとは違って、ただただ凶暴。

テルミン?〜リズムマシーン
ステージ前の方の机の上に用意された3台の「機械があってそこに手をかざして演奏する楽器(形が一般的なテルミンと違って、テルミンかどうかは不明)」を演奏。テルミンといえばヒカシューの巻上さんですが、出す音が根っこから違う。巻上さんは音程とかがある「音楽」で、灰野さんはただ「表現」という感じでした。テルミン(もう、テルミンってことにします)であんなノイズ出したらイカンですよ。

で、途中でリズムマシーンを叩きながら、テルミンのノイズに音を足してました。その後はまたテルミンを演奏?してました。

ウクレレみたいなよくわからん楽器
正体はわかりません。すごいパーカッシブな演奏をしてました。たまにでる気の抜けたピョ〜ンって音が面白かった。

・絶叫
最後はマイクに向かって絶叫。最初の声とのギャップが凄かった。叫んで叫んでステージの上に倒れこんで、終わったの?どうなんやろ?って思ってたら灰野さんの「どうもありがとう」って声で拍手がおきて終わりました。

・アンコール(ギターソロ)
本編のものと同じ感じ。まさかアンコールやってくれるとは思いませんでした。

初めて観た灰野さんは衝撃的でした。音と動きがシンクロ具合がすごいし、扱った楽器もすべて本来の使い方とは違った使い方をしてる気がします。まさに「表現者」なんだと思いました。他の活動も必ず観に行かないといけません。