慶應義塾大学佐藤雅彦研究室と毎日新聞が共同でやっている企画。これの今までの結果が本になりました。
毎週月曜日に2択の8つの質問が出されて、携帯電話を使用しそれに答えると、翌週結果が発表されるというものです（こんな感じ）。
今話題の事柄を質問にすることが多く、参加者も3万人を超えているので、結果もそこそこ信頼してもいいと思います。今日本の人たちはどっちの意見なのかがよく分かります。また、”これはもちろんこうだろ”と自分が思っていても、実は少数派の意見だったり、自分の意見と世間の人とのギャップを感じることもあります。あと、最後の質問は「柿ピーの柿の種とピーナッツ好きなのはどっちか？」や「マツタケがおいしいと思われているのは本来の味？値段のせい？」とかホントにささいだけど気になることが出されていてこれも魅力ですね。ここで質問されることで“なるほど”と思うこともあって、1年半くらい毎週やってます。
日本のスイッチはタダで対応している携帯なら誰でも参加できるので、少しでも興味があれば気軽にやってみればいいと思います。ただ、この本自体は中を確認して買ったほうがいいですよ。今までの結果をまとめたもの＋αなので、人によっては「なんだこりゃ？」と思うかもしれません。
この日本のスイッチ。気軽に参加できて楽しいんですが、不満もあります。それは完全に2択なので、どちらの意見でもないときは無理やりどちらかを選ばないといけないんですよね。これだと意見を選んだ強さみたいなのにムラがあると思います。また、その意見を選んだ理由がまったくわからないのにも少し不満があります。やりながら、“微妙に両方とは違う意見なんだよなぁ”と思うこともけっこうあります。
ただ、この企画の本意は「とにかく敷居を低くたくさんの人に参加してもらう簡単な世論調査」というところにあると思うので、そのへんを割り切ってやると楽しいですよ。
